團伊玖磨さんの波及効果「ひこうき雲」7/7

 昨日(2015/09/05)、消息を絶った「戦闘機」を捜し求めて、ネットサーフィンしているうちに、思わね副産物を手に入れました。團伊玖磨さんの波及効果です。
 團伊玖磨さんは、荒井由実さんの曲について、下記のように書かれています。いずれも「孫引き」です。

「はじめにきいたのは『紙ヒコーキ』『ひこうき雲』など。それからはいろいろ。それらを耳にして、非常に驚き、感激もしたのです。なぜならば、そこには、過去の日本の作曲家がやろうとしてできなかった、べたべたしたものからの飛躍があったからです。」
(「朝日新聞」七七年一月十一日夕刊)

「先ず、詩が良い。それと同時に、メロディーに不要な装飾が無く、その事が詩を生かすのだと言う事も気付いた。この娘の上には、いつも曇り空が拡がっていて、どの歌からも、クールな、現代の無愛想さが、不思議なリリシズムとなって流れてくる。そして、よく聴いていると、一見無愛想に動くような動かないようなメロディーが、単に決して無愛想なものでは無い事が感じられてくる。」 
(團伊玖磨『好きな歌・嫌いな歌』文春文庫)

 昨年の夏 20年あまりぶりに映画館に行きました。宮崎駿さんの「風立ちぬ」を見ました。荒井由美さんの「ひこうき雲」は「風立ちぬ」の主題歌です、と書きましたが、昨日はじめて知りました。早速 iTunes Store で求めて聞いています。両作品の底流をなす切なさ、哀しみに心が痛みます。

「風立ちぬ」には、堀越二郎が美味しそうに煙草を吸う幾つかの場面が出てきます。だいじょうぶなのかな、と思って見ていました。すると、数日後の asahi.com には、「風立ちぬ」には、主人公が美味しそうに煙草を吸うシーンがたくさんあり困惑している、という主旨の、嫌煙団体さんからのお叱言が掲載されていました。さすがの嫌煙団体さんも、宮崎駿さんを相手にしては、批判の切っ先が鈍ったのか、あたりさわりのない表現でした。

 TAMIYA の「三菱 零式艦上戦闘機」のプラモデルを買いました。堀越二郎技師を設計主務者として設計された零戦です。塗料も筆も接着剤も、一式そろえましたが、作るのが惜しくていまだにそのままにしてあります。

追伸:
下世話な話ですが…。
ヒロインの里見菜穂子の「きて」という言葉が印象的でした。