辰濃和男『文章の書き方 / 文章のみがき方』_体言止め。簡潔と粗略は違います」
辰濃和男『文章の書き方』岩波新書
ーーー体言止めについて。
「これも好みの問題ですが、私自身は体言止めの乱用を戒めています。
(中略)
体言止めや助詞止めは和歌や俳句に多いし、新聞の見出しや辞書の説明にも多い。散文にも体言止めの歴史があることは認めます。しかし、散文の場合の体言止め、助詞止めは、言葉を粗略にすることにはならないか、と私は思います。私たちはメモや日記では体言止めを多用します。それはそれでいい。しかし、読者になにかを伝える文章が疎略になってはいけません。谷崎潤一郎は書いています。「いやしくも或る言葉を使ふ以上は、それを丁寧な、正式な形で使ふべきであります」
簡潔と粗略は違います。」(182頁、184頁)
身につまされます。
追伸:
「驚いています」,「驚いてしまいます」,「驚いてしまいました」,「驚きました」。「驚く」としか感情を表現できない私は、「驚く」ばかりを多用しています。我ながら驚いています。
稚拙にすぎます。情けないお話です。