TWEET 「P教授曰く_その二」

TWEET 「P教授曰く」
2020/05/14
P教授曰く“座談” です。
“座談” を続けます。
FROM HONDA WITH LOVE.


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2020/06/05
 座談ばかりを書き続けてきて、座談には座談の文章作法があることが分かってきた。それにしても感心するのは、荷風の「日記」である。
 『断腸亭日乗』は「死の前日まで、四十二年間に亘って綴られた」荷風の「日記」である。(「断腸」とは「断腸花(シュウカイドウ)」のことであり、「日乗」とは「日記」の意である)
 そっけない短文の連なりから生まれる味わい、言葉、言葉づかいが、荷風が生きた時代(「1917年(大正6年)9月16日から、死の前日の1959年(昭和34年)4月29日まで」)への郷愁を誘う。「日記」が文学たり得ることを再認識した。これしきの文章に感心したのは、はじめての出来事である。
 荷風は、私の、また私たちの「あこがれ」を生きた男性(ひと)、といえるかもしれない。
 座談が文学へと昇華する日を夢見て、座談を続けます。

FROM HONDA WITH LOVE.