「遠ざけあう?」


 昨日、マクドナルド 1号線小坂井店さんでのこと。注文を終え、隣のレジの客足がとだえ、女性クルー Pさんの手が空くのを待って、
「こんにちは」
と、挨拶を交わしました。
「お久しぶりですね。今も入っていらっしゃるんですね」
と言うと、
「はい。しばらくお会いしていなかったので、お仕事の時間がかわったのか、と思っていました」
とのご返事が返ってきました。
「近頃は浮気することも、夜におじゃますることも多く、お互いに遠ざけあっているのかもしれませんね」
と言うと、
「そうかもしれませんね」
とのご返事でした。

 何か月かぶりにお会いしたPさんは、少しふっくらして、血色もよく健康的でした。手際がよく、職人芸とでもいうべきPさんのお仕事ぶりは心地よく、とんでもなくお忙しい時間帯を、輪の中心となって、みごとに切り盛りしていらっしゃいます。最盛期には、フレッシュが、ガムシロップが、各種ソースが、宙を舞っています。また、お客さんとのつかず離れずの距離感もみごとです。彼女の運動神経、優れたバランス感覚の表れだと思っています。「間違えちゃった」「忘れちゃった」とのつぶやきを何度か耳にしましたが、ご愛嬌ということでしょう。

 これが最後のお別れかもしれない、あれが最後のお別れだった、と思うことが多くなりました。「さようなら」にまさる、別れの挨拶はありません。別れに際し、心のうちでそっとつぶやくように心がけています。安易に考えていた一期一会の言葉が、身につまされる歳まわりです。

「日本人はなぜ『さようなら』と別れるのか」(全)