シリーズ授業「ある一つの美学」
「ここは読めばわかりますので、読んでおいてください」
「この問題は難しいので、塾で教えてもらってください」
立派な授業放棄です。この上なく迷惑な話ですが、そうとばかりいっているわけにはいかず、時間をやりくりしてなんとか間に合わせようと躍起になります。
「これは、先生から皆さんに売られた喧嘩のようなものです」
「売られた喧嘩は、買いましょう」
「そして、買ったからには、勝つのが美学です」
「時間との勝負です。早く進めますが、心して聴いていてください」
「時間との勝負です。早く進めますが、心して聴いていてください」
受験生にとっては一大事です。はりつめた空気になります。緊張感が走ります。