シリーズ授業「ある一つの美学」


年度末になって、無計画に進めてきた授業のツケがまわって、また目の前にひかえた定期テストのテスト範囲に加えたいがために、駆け足の、おざなりの、説明不十分な授業が行われることがあります。
「ここは読めばわかりますので、読んでおいてください」
「この問題は難しいので、塾で教えてもらってください」
立派な授業放棄です。この上なく迷惑な話ですが、そうとばかりいっているわけにはいかず、時間をやりくりしてなんとか間に合わせようと躍起になります。

「これは、先生から皆さんに売られた喧嘩のようなものです」
「売られた喧嘩は、買いましょう」
「そして、買ったからには、勝つのが美学です」
「時間との勝負です。早く進めますが、心して聴いていてください」

受験生にとっては一大事です。はりつめた空気になります。緊張感が走ります。