「小学生と交わす『おはようございます』という生きがい」


「小学生と交わす『おはようございます』という生きがい」

旧くからの家の多いなか、比較的最近になって越してきて、近所づき合いもさほどないかにみえる初老のご婦人が、毎朝通学路に立って、列をなして登校する小学生と、「おはようございます」の挨拶を交わしています。もう何年かになります。そのきっかけがなんであったのかはわかりませんが、たいへんな生きがいを見つけたな、と思いながら、小学生と毎朝交わし合う「おはようございます」の挨拶を聞いています。

はちきれんばかりの元気さで、ひときわ大きな「おはようございます」の声があります。小学校三・四年生くらいだろうと思われる何人かの男の子たちの声です。それは、何年経っても変わることなく、小学校三・四年生と思われる何人かの男の子たちの声で、サービス精神の旺盛な子はこの年代の男の子に多いのかな、と思って聞いています。

ありったけの声に、気持ちはこれっぽっちも込められていませんが、微笑ましく、それでいっこうにかまわず、このご婦人の方ともどもそんな小学生たちを、陰ながら応援しています。