TWEET「新春に『四国遍路』を渉猟する_鍵は開けられた」

2021/11/19,20 に「高野山」を参拝した。紅葉が盛りを過ぎたころだった。
「身は高野 心は東寺に おさめおく
           大師の誓い 新たなりけり」

その後間もなく、
2021/11/26,27  には「東寺」を参拝した。「へんろ笠」には、
「迷故三界城」(迷うがゆえに三界は城)
「何処南北有」(どこに南北があろうか)
「同行二人」 (遍路は自分一人でなくいつも弘法大師と一緒である)
「本来東西無」(本来東西は無く)
「悟故十方空」(悟るがゆえに十方は空)
と墨書されている。

そして、
2021/12/06 から「師走に『四国遍路』を渉猟する」を書きはじめた。
この間(かん)のことは定かではないが、
◆ 川崎一洋『弘法大師空海と出会う』岩波新書
を端緒とした。

ひと月半が経過した。いま「渉猟」の最後に、
◆ 空海著, 加藤精一編集『般若心経秘鍵 ビギナーズ 日本の思想』角川ソフィア文庫
を読みはじめた。空海の入定前年の著である。最晩年に空海は「秘鍵」、秘された、匿された鍵によって、「般若心経」の扉を厳かに開けた。空海における「般若心経」に対する胸中が察せられる出来事である。