尾形仂『芭蕉の世界』講談社学術文庫
昨日の夕方、
◇ 尾形仂(つとむ)『芭蕉の世界』講談社学術文庫を読み終えた。
学生時代 雲英(きら)末雄先生にご紹介していただき、早速読んだ。それ以来の読書だった。
本書は、蕉風俳諧の萌芽から達成に至るまでの過程を、それらの句境の変遷をつぶさに追いつつ俯瞰した、放送大学実験番組の講義録である。私は、これほど懇切丁寧な、体系だった講義を知らない。
各句はそれぞれ広範な背景、含みをもち、自学自習することの難しさを知った。
芭蕉に興味のある方は、ぜひ一度手にとってご覧になってください。