「脳内のことは脳内で、と思えば気楽である」

 中三生の、中学校最後の、義務教育最後の「総括テスト」週間中には、散らかしてある授業プリントを整理することばかりを思っていた。
 野口悠紀雄著の、
『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』中公新書(1993/11/01)
『超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー』講談社(2008/09/18)
の両冊は出版されて間もなくして読んだ。整理するとは整理しないということである。換骨奪胎し活用させていただいている。
 テスト週間中には、「伊東屋オンラインストア」で、
◇「伊東屋 ペーパーフォルダー 2(白,黒,藍)」× 各2冊
◇「トップドロワー ペーパーフォルダー 5 山見出し」
◇「トップドロワー ペーパーフォルダー 持出しタイプ」
を注文し、地元の書店で、
◇「コクヨ ファイルボックス NEOS A4(カーマインレッド,オリーブグリーン,ネイビー,ブラック)」
の4冊をそろえた。また、インデックス用に、
◇「プラス 個別フォルダー 再生紙 A4-E(ブルー,グリーン,イエロー,ピンク)」
を Amazon で注文した。
 そして、対策授業を終えた 2019/01/20 の午後から整理にとりかかった。A4 の「ファイルボックス」に A4の「クリアファイル」を並べていった。お洒落に、と思い、「伊東屋オンラインストア」で購入したフォルダーは、結局使わずじまいに終わった。整理に時間をかけたくなく、途中で投げ出した格好である。そして、昨日かたずいた。7日間を要した。4つの「コクヨ ファイルボックス NEOS A4」で間に合うと思ったが、不足し、二つ追加した。今日届く予定になっており、朝から待っている。後は、届けられた「ファイルボックス」に「クリアファイル」を移すだけの作業である。
 「整理する」という言葉を多用したが、「整理しない」という意味である。野口悠紀雄氏 発案の「押出しファイリング」の意である。
以下、
THE 21 ONLINE 野口悠紀雄「情報は分類しない!進化した「超」整理法」
である。
 「整理するとは整理しないということ」、脳内現象についても同様のことがいえそうな気がしてならない。脳内のことは脳内で、と思えば気が楽である。


検索中に、以下の本を見つけた。
野口悠紀雄『話すだけで書ける ー 人口知能が助けてくれる!ー 究極の文章法』講談社(2016/5/20)
〈内容紹介〉には、
「この本は、著者の野口悠紀雄氏がスマートフォンの音声入力を使って書き上げた初めての本です。近年、精度が格段に向上している音声入力は、実は長文ほど入力が正確です。この機能を使うようになってから、仕事効率が驚くほど上がり、生活や環境が変わったと野口氏は言います。音声入力で気軽に話して書くことで、自然と頭の中が整理されるので、文章がみるみる上達します。これぞ新時代の究極の文章法です!」
と記されている。買うべきか買わぬべきか、思案にくれている。
 人口知能が発達し、「書くことと話すこと」の境界が取り払われつつある時代を、私たちは生きているということなのだろうか。心情的には、「ノン」といいたい。

追伸:16時少し前に「ファイルボックス」が届き、数十秒で片ずいた。「整理しない」という積極的な一連の行為に片がついた。