TWEET「校正」


卒塾生で、私大で入試業務を担当している女の子がいます。来塾された折、校正について聞くと、
「大学案内の原稿には、四人の職員が目を通していますが、一年後に間違いに気づくこともあります。一番怖いのは、入学金や授業料などの数字の間違いです。」
と言っていました。

写真館にお勤めの女の子は、
「卒業アルバムの、個人写真の名前を間違えないように細心の注意をはらっています」
と話していました。

校正とは字面を追う作業ですので消耗します。誤字脱字は、ハナからあきらめています。自分が書いた文章を、自分一人で校正するのはどだい無理なお話です。いたし方のないことです。誤字で最も多いのは漢字変換の誤りです。はじめに変換された漢字で確定してしまうことがままあります。直筆の文章ではありえないことです。


追記:
写真館にお勤めの女の子の、かぶれてかゆそうな手が気になりました。聞くと、着物を着つける際に、着物についたホコリが原因でかぶれます、とのことでした。介護士の女の子は、ゴム手袋に手を通す際に、手の滑りをよくするために、手袋の内側に塗布された粉末でかぶれます、と話していました。痛々しい手を目の当たりにして、かけてあげる言葉も見つからないままに、立ち尽くしていました。