「仲秋の湿原を行く_28」

 葦毛湿原に行った。

 林間の道が湿っていた。
 葉ずれの音がし、風が通り抜けていった。

 一輪のホソバリンドウが満開だった。
 依然 “囲い” の中には、ホソバリンドウの姿は認められなかった。

 スマートフォンを忘れた。
 スマートフォンに依頼しないことの潔さを感じた。
 
 今日も “囲い” とその周辺に目を凝らすと、早々と踵を返し帰路についた。 
 いつしか「仲秋の湿原を行く」が、「気になる木」と「ホソバリンドウ」の、写真でたどる「(絵)日記」になった。
 小学生にも悖(もと)る気がした。