開高健「文房清玩」

 今朝 開高健の記した色紙ことを思った。
 起き抜けに検索した。
「漂えども沈まず」
「悠々として / 急げ」
「毒蛇は急がない」
「朝露の一滴にも / 天と地が / 映っている」

「小説家 開高健
オリジナルグッズのご紹介」
文房清玩。物を愛し、物に愛された稀有な小説家
亜熱帯の戦場で、氷雨の原野で、深夜の書斎で一本の指となり、創造の起爆剤ともなるライター、パイプ、ナイフ、万年筆、ジーンズ、帽子・・・。
 昔の中国の文人が硯や筆や紙に凝って一人で書斎で楽しんでいた様子を「文房清玩」と表したと、小説家開高健は自著の中で何度か語ってきた。彼にとって、彼の人生に常に寄り添っていたさまざまな「静物」たちは、まさに「文房清玩」そのものだったであろう。


 どうしようもなく欲しくて買った文房具が何点かある。釣り道具ならば、登山用品ならば何点もある。大切にしまってあるが、それは半可通のすることである。日用品として使ってみたところで、いまだ生半可な域内での出来事である。日がな矯めつ眇めつ、あるいは手に取って戯れ、上等な暇つぶしの時間をもちたいものである。
「文房清玩」。
 そうこうしているうちに胸騒ぎがしてきた。

以下、
です。また、
です。