TWEET「符牒」

 必要に迫られ、「入院診療計画書」の解読という難題をつきつけられた。私にとって記された文字は符牒だった。

「入院診療計画書」
「入院診療計画書」

その昔、S病院のS先生に、
「読めません」
と言うと、
「そんな不足があるなら、来なければいいじゃん」
と言われ、仰天したことがあったので、今回は恐々看護師さんに伺いに行った。符牒を付箋上に転換していただき、解らない言葉を説明していただいた。解読作業はあっ気なく終わった。慣れということもあるだろう、また専門用語を共有しているということもあるだろう。
 しかし、“転成文字” での筆記は困りものである。学生時代、変体仮名で苦労した覚えがあるが、それには明らかな意味があり目的があった。そして何よりもそれは美しかった。