TWEET「野分きを前に、閉店まぎわの UNIQLO さんで」

 閉店まぎわの UNIQLO さんで、透きとおった表情をした女の子と出会いました。特に「美形」といったわけではなく、かといって特別に「かわいらしい」わけでもなく、透きとおった、清々しい表情をした女学生さんらしき女の子です。認めた際には、はっと息を呑みました。あの透明感はいったいなにに由来するものなのでしょうか。
 今回もよろしく、衝動買いをしました。濃紺地に、つま先とかかと、そして口ゴム部に鮮やかな赤色を配したハーフソックスです。
   今は昔、丸善書店さんでのことです。ナプキンを首から下げ、ハヤシライスに舌鼓を打つ、まっ赤な靴下をはいた、学者然としたおしゃれな老紳士の風体を思い浮かべたのが運の尽きでした。平成十四年の二月に名古屋市博物館で開かれた 「唐招堤寺金堂平成大修理記念『国宝 鑑真和上展』」 で、はじめて鑑真和上坐像を拝した帰りのことでした。
 以来、「まっ赤な靴下」が目標になりました。「濃紺地に赤」では我慢なりません。「まっ赤な靴下」をはきこなすには、「気品」こそがすべてです。UNIQLO さんの品揃えと、私の「品格」とが、コンステレートされる日を思い、UNIQLO 詣では続き、また衝動買いは続きます。