TWEET「無欲という欲、また禁欲という欲」

 昨日 車を運転中に、「無欲という欲」ということを思った。「無欲」とは、ことさらなものではなく、「無欲」も「欲」のうち、ということである。それはあまたにのぼる「欲」と同列のものであって、「無欲」だけが突出し評価されるものではない、ということである。「禁欲という欲」についても然りである。
 「欲張って生きる」、無邪気にも私の欲張り宣言である。
 「無常という常」、「無明という明」、「無為という為」、「無知という知」、「無私という私」、「無用という用」。
 「不・無・非・未」等の接頭語をもつ熟語群がある。
 「不易という易」、「非俗という俗」、「未生以前という生」。
 これで一つ言葉の整理がついた。これも然り、あれもまた然りということである。