「五日遅れの寒露の日に_歌を忘れたカナリアは」

この二か月近く、読むことを忘れ、書くことを忘れ、鳴かず飛ばず、「歌を忘れたカナリヤは」…。

西条八十 作詞 成田為三 作曲
歌を忘れたカナリヤは うしろの山に捨てましょうか
いえいえ、それはかわいそう
歌を忘れたカナリヤは 背戸の小藪に埋けましょうか
いえいえ、それはなりませぬ
歌を忘れたカナリヤは 柳の鞭でぶちましょうか
いえいえ、それはかわいそう
歌を忘れたカナリヤは 象牙の船に銀のかい
月夜の海に浮かべれば、忘れた歌を思い出す

「象牙の船に銀のかい」、「月夜の海に浮かべ」ば、「忘れた歌を思い出す」のでしょうか。失語症からの回復の道を模索します。