「アクセントの平板化」_「公民」の教科書の一頁を例に
『新編 新しい社会 公民』東京書籍(78頁)
昨日「公民」の教科書を読むのを聞いていました。その際、アクセントの平板化がみられた単語は、
「選挙の課題① −選挙の課題」
政治、棄権、指摘
「選挙の課題②−一票の格差」
「選挙の課題②−一票の格差」
の八語でしたが、文中の単語としてではなく、個々別々の単語として発語した場合には、
課題、原因、信頼、関心、大切、投票、人口、重要、最大、平等、状態、改善、
等の言葉にもアクセントの平板化がみられると思います。
中学生の子どもたちは、故意にアクセントを平板化しているわけではなく、我知らずして発語しています。自覚症状がないだけにことは重大であって、アクセントの平板化はとどまることなく、時流のままに、ということになるのでしょう。子どもたちは、「正しい日本語」には無関心で、「美しい日本語」には無頓着です。
以下、ご参考まで。
国立国語研究所「解説:アクセントの平板化」