『それぞれの秋』 11/15/2015 喧騒の夏をやり過ごし、静謐の秋に染まる人たち。 ひとり物思いにふける人。 静かに活字を目で追う女学生。 本は文庫がいい。 文庫には書店のくすんだ色のカバーがよく似合う。 一夏の恋が終わり、もの思いにしずむ女性。 哀しみをたたえた人。 意識が内に向けられた世界。