鍵本聰「数学な苦手な生徒は姿勢が悪い」
鍵本聰「数学力とは『真実を見抜く力』だ!」
数学は社会に出てこそ役に立つ
「数学な苦手な生徒は姿勢が悪い」
体を傾けたり、のけぞったりして授業を聞いて、テストに臨んでいる。
たとえば難しい問題を前にしたとき、「わかんねえよ」って体を傾けたり、のけぞったりするんですね。こんな姿勢では、数学にとって大切な「集中力」が生まれません。だから、なおさらわからなくなってしまうんです。
一方、できる生徒は難しい問題が出てなかなかわからなくても、とりあえず前傾姿勢で机に向かっているんです。それで問題を鉛筆でなぞりながら何度も読んだり、問題文を自分で書き直してみたりとか、前向きな努力を続けている。そうしているうちに、ふと「なるほど!」というきっかけが見えるようになるんです。
そして数学が苦手な生徒は、とにかく消しゴムを使う回数が多いですね。
せっかく書いたものを、平気で全部消してしまう。もしかすると、その中に答えやヒントがあるのかもしれないのに、なぜか全部消してしまうんです。
そんなの時間ももったいないし、消しゴムをごしごしやっていると、焦るだけなんですよ。消しゴムを使うのは必要最低限に抑えるようにしましょう。
それから「左手を使わない」という特徴もありますね。
生徒たちを見ていると、左手をお尻や太ももの下に入れて問題を解いてる生徒は、けっこう計算ミスが多い。このあたりはしっかりした統計データがあるわけじゃないけど、きっと両手を使うほうが脳が刺激されるんでしょうね。
だから、初めて授業をする生徒たちでも、それぞれの姿勢を見れば「おまえ、計算間違いが多いやろ?」って言い当てることができますよ。
だから僕の塾では、まず姿勢です。
姿勢を正しくすることから勉強は始まる。そして、実際それだけで成績が伸びていく。数学に関していえば、もう間違いなく伸びます。これはいますぐ、誰にでもできる成績アップ術ですよ。足を組むのもダメ。基本原則は「体を左右対称にすること」です。
みなさんもぜひ、明日から意識してみてください。
「解答という果実の育て方を学ぼう」
「正解という果実は、どうやってつくられるのか。これを知るには、採点してみることがいちばんの近道です。」
「みんなが数学に取り組むとき、なにを考え、なにをひらめき、なにを間違ったのかがすべて理解できるんです。」
「生々しい試行錯誤の跡が残った答案を見て、いろんなことを感じとってほしい。答案には、その人の頭の中がそのまま映し出されています。つまり、答案を見ることで、「できるヤツの頭の中」を覗くことができるんです。