TWEET「梅雨空の下、秋思に沈む」

 日付が変わり、六月を迎えた今日、急に秋風が吹きはじめた。
 ひとり蕭々とした風に吹かれている。
 弛緩して力なく、虚弱へと転落した。
「何でこんなに淋しい風ふく」
 梅雨空の下、秋思に沈んでいる。
「朱夏」に、「白秋」を綴ろうと思う。

◇ 早坂 暁『山頭火―何でこんなに淋しい風ふく』日本放送出版協会(1989/08)
◇「何でこんなに淋しい風ふく」
 種田山頭火『定本 山頭火全集 第一巻』(春陽堂書店、一九七二年)二六四頁。『草木塔』所収。