TWEET「灯火管制中につき」

 2020/04/22 の夜更けに、突然自室のペンダントライトの明かりが消えた。すーっと消え入り、辺りがしんとした。不要不急の外出は控え、以降ナツメ球の灯りだけで夜を過ごしている。
 読み書きは諦め、専ら聞くことを心がけている。

小林秀雄最後の対談「歴史について」考える人 2013年 05月号 新潮社
音楽の美しさに驚嘆するとは、自分の耳の能力に驚嘆する事だ、そしてそれは自分の精神の力に今更の様に驚く事だ。空想的な、不安な、偶然な日常の自我が捨てられ、音楽の必然性に応ずるもう一つの自我を信ずる様に、私達は誘われるのです。ーー「表現について」よりーー(28-29頁)

 今しばらくの間、「灯火管制」下の暗がりのなかで、音楽に保証された「もう一つの自我」へと向かう道を進もうと思う。