「哲学的信仰」

迷った末に、
◇ 井筒俊彦『イスラーム哲学の原像』岩波新書
を手に取った。
「序」を読み、そして幾枚かの付箋がはさんである何頁かの文章を読んだ。数日前のことだった。

「要するに、神秘家たちの哲学的立場は、ヤスペルスの表現を使えば一つの「哲学的信仰」(philosophischer Glaube)であります。しかしここまでくれば、どんな哲学もそれぞれの「哲学的信仰」の基礎の上にうち立てられたものといわざるを得ません。」(109頁)

 信仰を広義にとらえたとき、世に信仰なき者はないといえよう。私は井筒俊彦の解釈する「哲学的信仰」にしたがう。宗教、宗派、学派色からきっぱりと袖を分かった井筒による東洋「哲学的信仰」である。
 新年度です。読書事始めです。