「平等に漂える注意力」

「Bluetooth」では、「送る側で音声を圧縮し、データを軽くして送信した後、ヘッドフォン側でそれを解凍して音を出す仕組みが取られてい」ることを昨日知った。音質については、明らかに「有線接続」に分がある。
また、
◆ Bowers&Wilkins
◇ 「PI3」のコーデックは「apt-X」
◇「PX5」のコーデックは「apt-HD」
と、それぞれ高品質であるが、送信側の Apple 製品が軒並み「AAC」方式であるため、片手落ちである。
「Bluetooth」接続のヘッドフォンやスピーカーに過度の音質を求めるのはあきらめたが、長所もあり、「適材適所で適時適切に」ということである。
 ベッドに横たわって音楽を聞く時間が増えた。「ボーッと聴く」ことを心がけている。

「何もしないことが、力を生む」
「方向性を持たずに『ボーッと聴く』」
河合隼雄,谷川浩司『「あるがまま」を受け入れる技術 』PHP文庫
 それにしても、集中力というのは難しいものですね。カウンセリングの現場でも、クライエントが来られて話を聴くでしょ。その時に、もちろん集中して聴くわけですが、その時の集中力というのは、何かひとつの方向に収斂(しゅうれん)していくような集中の仕方ではなくて、言ってみれば方向性を全部捨てた集中力なんですよ。精神分析学を始めたフロイトは、そのことを「平等に漂える注意力」と言っています。(146-148頁)

 うかつにも、ボーッとしすぎて寝入ってしまうことも多く、失態を繰り返している。
「PRO CABLE」さんに、
◇「BELDEN 88760(米)」(1.5m)
を注文した。未明に目を覚ました際の、夢現のボーッとしての買い物だった。「このケーブルこそ、真の無色透明です。ケーブルの存在を、全く、微塵も、感じさせません」と記されている。明日到着の予定である。
 上質な音で聞く子守歌は良質な眠りを約束してくれるものと信じている。
「散散」の「散財」がいま生きている。「授業料」との認識であるが、「散散」な高額の「授業料」を、いたずらに払ったにすぎないのかもしれない。
「ボーッと聴く」とは、能面に変化(へんげ)したかのように聴くこと、と解釈している。「空(無)」が「妙有」へと転じた境涯である。晩年の河合隼雄の顔は能面のようであった。