TWEET 「ただあきれるばかり」

 昨夜の中三生の授業のはじめに息まいた。
「臨戦態勢につき、週末に授業を組みます。もし足並みがそろわないようならば、二回に分けてもいいし、三回に分けてもいいと思っている。
 ひとりの参加者もなければ、僕はひとりで勝手に授業をする。人が聞いていようがいまいがいっこうに平気で、ただ授業をすることに喜びを覚える、授業のために授業をする。これが理想の授業者のあり方だと思っている。授業者の遊戯三昧ということである。
 もしひとりを寂しく思えば、僕は壁や天井に向かって授業をする。 
 とにかく週末は部活以外には予定を入れないでほしい」
 途中には「(笑)」,「(あきれる)」,「(ただあきれるばかり)」,「(あやしい)」といった文字が列をなし、「臨戦態勢」,「授業者」と板書したものの、「遊戯三昧 」と板書しようにも覚束ず、恥じ入った。
 壁に耳あり。壁に向かって話すことくらいは、なんでもないことである。天井にしても然りである。授業時には弱り切って天井を仰いでばかりいる。