「前略 H君へ_やはり気になるのは、東大・仏文科です」
2018/10/12
いま京都に遊んでいます。「京(みやこ)のかたな 匠のわざと雅のこころ」展を見て、京都国立博物館前のホテル「HYATT REGENCY KYOTO」の喫茶室でくつろいでいます。
宙に浮き、質量感を欠いた「かたな」は、光でした。
京は刺激に満ちています。
FROM HONDA WITH LOVE.
上記のメールをお父さんと東京在住のK大のP教授に送りました。お昼少し過ぎのことでした。間もなくP教授からお電話をいただき、19:00に、新大阪駅前の「新阪急ホテル」のロビーで待ち合わせることになりました。およそ十年ぶりの再会です。旅程が変わり、突然行方不明になりました。
その後、平等院へ向かいました。鳳翔館の「雲中供養菩薩像」は端正な顔立ちをしていましたが、「鳳凰」はすっ裸で、私の眼には貧相に映りました。日没を待ちましたが、雲におおわれた夕空は、朱に染まることなく、「走る仏像」は、次回を期することにしました。
新大阪駅のプラットホームで、何番出口から出ればいいのか、途方にくれていると、どうした巡り合わせか P教授と遭遇し命びろいしました。チェックイン後には、昭和を彷彿とさせる「いこい食堂」という名の居酒屋さんにて歓談、談笑。旧交を温めました。
大阪泊後、車を駐めてあった米原駅にもどり、二人で「鶏足寺」「渡岸寺」の十一面観音を拝観しました。湖北は「観音の里」です。美しく、尊く、ただ立ちつくしていました。
白洲正子,牧山桂子 ほか『白洲正子と歩く京都』(とんぼの本)新潮社
「仏像に関する知識などまるでないので、ぼんやり眺めているだけでしたが、やはりほんとうに美しい仏さまは、ただ美しいというだけで、自然に拝みたくなりました。これは当たり前のことでしょう」(68頁)
「当たり前のこと」を実感しました。
その後、彦根駅前の居酒屋「目利きの銀次 彦根西口駅前店」さん、また老舗の「彦一」さんへと場所を移し、今生の別れ(?)を惜しみました。P教授は新大阪で連泊後、学会へ。私は長浜 IC から高速にのり、10/14 の深更 2:30 に帰宅しました。
P教授のさわやかな弁舌を聞くにつけ、「京のかたな」、古寺・古仏を拝観するにつけ、思うことの多い旅でした。
最後に、
合格祈願、すっかり忘れていました!
ごめんなさい!!
実力で、どうぞ!!!
ご健闘をお祈りしております!!!!
ご健闘をお祈りしております!!!!
大学は、自由闊達な学風の、といえば誠に聞こえはいいものの、実際にはこの上なく面倒見が悪く野放図で、後は野となれ山となれといった、痛快で懐の深い、
① 京都大学
② 早稲田大学
そして、どうしても気になるのは、
東京大学・仏文科
ということで意見が一致しました。いずれも、いずれも文科系のお話です。
古寺巡礼、また「近江路散歩」にごいっしょできる日を楽しみにしております。もちろん、Hの安全運転で、です。
札幌はもう晩秋のたたずまいでしょうか。
お風邪などめさぬよう、くれぐれもご自愛ください。
TAKE IT EASY!
FROM HONDA WITH LOVE.