「消費税の計算と猛き者たち」
毎春 新中学一年生のはじめての数学の授業で、「わり算のもつ三つの意味」についての話をします。「わり算のもつ三つの意味」を理解することは大切です。下のボタンをクリックしてください。リンク先が開きます。
そして、「消費税の計算式」「定価の20%引きの問題(税抜き)」「仕入れ値に20%の利益を見込んだ際の定価の決定(税抜き)」と順を追って話を進めていきます。
「コンビニで、300円の買い物をしたときの消費税はいくらですか」
まず税率が8%であることを知らない子どもたちがいます。
世の中の大多数の人たちは、300円の「3」と8%の「8」をかけて、24。そして、位取りについては、日常生活のなかで身につけた、皮膚感覚で決定していると思います。
では、300円の消費税は、
では、300円の消費税は、
2.4円
24円
240円
2400円
のいくらになると思いますか。一人ずつ答えてください。
強者たちは240円と答え、猛き者たちからは2400円という答えが返ってきます。いったいどんな消費生活を送っているのでしょうか。
数学の一元一次方程式の単元で復習し、二元一次方程式の分野で確認し、理科の質量パーセント濃度や湿度の計算問題の際に、また夏期・冬期講習でと、ことあるごとに繰り返しますが、悲しいかな、幾人かの子どもたちは消費税の計算ができないままに、卒塾していきます。大過なきことをお祈りするばかりです。