「2016/08/03_Anniversary_One Year Old」
ブログを書きはじめて今日で一年になります。
この一年間に 939 のブログを書き、内 887 のブログを公開しています。年間の総閲覧数が 47307。各国別の閲覧数の内訳は、アメリカが 36074、日本が 9549、ロシア 779、フランス 218、その他の国々の順になっています。アメリカの閲覧数が群を抜いており、全体の 76.3% を占めています。日本の各国別の閲覧率は 20.2% です。また、ロシア、フランスの閲覧数も多く、この数字をどう受けとめればいいのか解らないままでいます。
私自身、特定の誰かのフォロワーになっているわけでも、特定のHPやブログをリーディングリストに入れているわけでもなく、必要に応じて検索し、検索上に出てきたHPなりブログなりをたまたま読んでいるわけですが、閲覧者の方たちがどのような経路をたどって、私のブログを読んでくださっているのか、依然不明です。最も多い日には、750 の閲覧がありました。
書籍から多くの引用をしましたが、私ごときが引用するほどの著作の多くは、すでにUPされていることを知りました。ただし、著者名、著作名、出版社名、頁数の記載がなく、内容に正確さを欠くものが多いのが現状です。最低限のルールさえ守れば、ネット空間はより豊かになることを思うと残念でなりません。が、玉石混淆というのがネット空間の必然であって、それはいたし方のないことです。今後も書物からの引用の記載を続けます。ブログは、私の恰好のメモ帳であり、スクラップブックです。
この一年間に「文章読本」に類する本を何冊か読みました。文章を書くのは厄介で、一筋縄ではいきません。だから面白い、と言いたいところですが、そうのん気に構えているわけにもいきません。今さしあたって気になっているのは、敬語表現と文体です。敬語が使えません。二重敬語がたくさんあります。團伊玖磨は、「敬語が正しく使えるようになるには、百年。親・子・孫の三代かかる」と、どこかで書いていました。こんな言葉に触れると絶望的になりますが、正しい敬語の使用を心がけたいと思っています。文体については、私はほとんどの文章を「です」「ます」調で書いていますが、中井久夫は、
「『ます』調がいけないというのではないが文章にすると語尾が単調になるのと、形容詞の終止形の処理に困る。(『汚いです』は日本語としてくだけた言い方にすぎる)のと、論理不明のまま、意見を押し付ける感じが出るので注意する。一般には『である』調がよいと思う。」
中井久夫『中井久夫コレクション 「伝える」ことと「伝わる」こと』ちくま学芸文庫(348頁)
と、書かれていますが、ごもっともなご意見です。また、今後は「小林秀雄さん」「白洲正子さん」のように敬称をつけることはやめにします。
ブログで自己主張をしはじめるまでは、ネット空間がこれほど充実しているとは思ってもみませんでした。この多彩なネット空間で埋もれてしまわないためには、ありきたりの言葉ですが、個性的であり、独創的である必要があります。ふり返ったとき、表現する場を見つけた喜びのままに、喜び勇んで書いた作文がかなりあります。今後は場当たり的な作文の投稿は極力避け、ある程度の字数をもった作品の投稿へと舵をきろうと思っています。ブログを書きはじめて、ある時期まで、数字ばかりが気になって仕方がありませんでしたが、今は数の呪縛からは解き放たれました。数におもねることなく、書きたいことを書きたいように書いて、それでよしにしようと思っています。ブログはなによりも鮮度が大切ですが、ロングテールに位置する忘れかけていたようなブログが、時を経て一つまた一つ、ぽつりぽつりと読まれるのが本来の姿だと思っています。
せっかくの機会ですので、ブログの来し方行く末について思うことを雑然と書いてみました。今後ともよろしくお願いいたします。