TWEET「私の文章作法」
私の「文章作法」を端的にいえば “無作法”ということになる。
文章の題名から梗概までを、常に仰向きに寝て考えている。ものぐさであり、無作法である。
こうして粗筋でき上がると、やおら起き上がり、後は PC に向かって文章にするだけである、かといえば、そう上手くはいかない。文章は思いもかけない方へ飛び火し、展開していく。その度に煮詰まり、無作法に無作法を重ね、天を仰ぐことになる。
文章が次第に形をなしてくると、さすがの私も居ずまいを正さざるを得なくなる。文章を概観する必要が出てくるからである。
結びの一文を考える際に、仰向きになることはまずない。無作法と縁を切る時節である。
その後には、際限のない推敲が待っている。時を稼ぐこと。力みのない、弛緩した体で臨むことが「私の推敲作法」である。
断章が続きます。