TWEET「氷室神社」

 2023/06/21 興福寺から東大寺・法華堂に向かう途中、東大寺のほど近くに「氷室神社」を見つけた。興味本意で参拝した。
 奈良はかき氷が有名である。
「 奈良時代、平城遷都にともなう勅令によって」「
毎年4月1日より9月30日まで」「献氷(冬の間に作られた氷を宮中に献上すること)が行われるようになり、奈良の地には氷池や氷室が多く造られました」
「氷室神社」はその本社である。

「氷みくじ」があり、

文字が浮き出る氷みくじ
氷の上におみくじをのせると文字が浮かび上がる

 また、コロナ禍のこととて、
の御札が掲げられていた。
 2023/06/25 駐車場から「女人高野 室生寺」に向かう途中、「喫茶 むろう」さんに寄り、かき氷を食べた。メニューはお任せした。宇治抹茶金時が運ばれてきた。
「鉋(かんな)の歯を使っています」
とのことだった。きめ細やかな薄片の氷が幾重にも重なっていた。急いで食べても頭が痛くならず、不思議だった。店主に聞くと、
「井戸水を使っていますから。皆さん、そう言われます」
とのお応えだった。鉋の歯にも秘密があるように思えてならなかった。
 同じ町内にある「餅昌」さんで、かき氷をいただいた際にも頭が痛くならなかった。尋ねると、
「きめ細かな氷に空気が程よく含まれていますから、でも頭が痛くなるときもあります」
と奥さんは笑っていた。
 また、「デニーズ」さんのメニューには、
「デニーズのかき氷は、不純物のきわめて少ない最高純度の「純氷」を使用し、やわらかな食感と繊細な口どけにこだわりました」「純氷とは?」「非常に純度の高い水を、時間をかけてゆっくりと凍らせた氷のこと」「ふわふわとした繊細なくちどけをお楽しみください!」
と書かれていた。試食しないわけにはいかなかった。頭は痛くならなかった。店長さんに話すと、店長さんは、こめかみを人差し指で指し、笑みを浮かべていた。はじめて知った風だった。
「氷室神社」参拝以来、かき氷通になったかといえば、そうでもない。
 断片が続きます。