「2022/05/31_渡岸寺行」

「渡岸寺往還」
2022/04/01
 小雨のそば降るなか、2:30 に出立した。起き抜けのことだった。花冷えで寒い夜だった。

◆「Hotel & Resorts NAGAHAMA(喫茶室)」
強風が湖面を吹き渡り、琵琶湖はいつになく荒れていた。

「2022/04/01_琵琶湖(長浜)」

琵琶湖を眺めながら、一昨夜見た、
◇ 濱口竜介 監督・脚本ドライブ・マイ・カー」
のことを思っていた。
◇ 濱口竜介 監督・脚本ドライブ・マイ・カー」
を払拭するために、衝動的に家を出た。文学はもうたくさんだった。

◆「渡岸寺(どうがんじ)」

「2022/04/01_渡岸寺」

 美しく、慈愛に満ちた観音さまである。永劫を生きるお姿は不動だった。
 観音堂は鎮まっていた。文学の沈黙とは自ずと異なる寂静がここにはあった。救いがあった。御前のベンチに座り、うつらうつらしていた。年度のはじめの、私なりの “お祀り ” だった。

「伊吹山 PA (上り)」
「伊吹山 PA (上り)」より、薄っらと残雪を戴いた霊峰を望んだ。

「2022/04/01_伊吹山」

京都・奈良大和路への旅は、コロナ禍のため今回は断念した。

◆ 「養老の滝」
 帰途 孝子伝説で知られる「養老の滝」を訪れた。小学生のときに家族と行って以来、50年近くの歳月が経っている。全くの気まぐれだった。
 桜が満開だった。
 道が登りにさしかかった辺りに位置する「吉田商店」さんで、養老の天然水「龍泉の雫」を買い、口をうるおしながら 30分ほど登った。

「2022/04/01_養老の滝」

 落差 32m、幅 4m の滝は水量も多く、みごとだった。しばらくの間 飛沫を浴びていた。
 スマートフォンで写真に収めると、間もなく踵を返す方たちが目立つ。落ち着きを欠き、忙しない旅の形態が広がっている。

 帰路、再び「吉田商店」さんにお邪魔した。隣接して「ひょうたんらんぷ館」が建っている。
「自家栽培のひょうたんに / 穴をあけて / らんぷを作りました / その光は やわらかで / それぞれが 違った輝きを持っています / 手作りの灯りを / 心ゆくまで ご覧ください」(ー 岐阜県 養老郡 ー ひょうたんらんぷ館)
「吉田商店」の奥さまが「ひょうたん」に下絵を描き、ご主人が穴をあける。一年に10個ほどの「らんぷ」しかできないそうである。16年間の貴重な作品の数々を、説明していただきながら、拝見させていただいた。


「2022/04/01_ひょうたんらんぷ館」

 帰りには、「創業明治23年 日本最初のサイダー」「YORO Cider 養老サイダー」をお土産にいただいた。

 帰途 諸処で仮眠をとりながら、22:30 過ぎに自宅にたどりついた。帰宅後 間もなく深い眠りに落ちた。
 少し足を伸ばせば、きまって観音さまを拝することのできる幸せを思う。


「渡岸寺行」
2022/05/31
◆「Hotel & Resorts NAGAHAMA(喫茶室)」
 琵琶湖は、誕生したばかりのような明るさをたたえていた。

◆「渡岸寺(どうがんじ)」

「渡岸寺」

 観音さまの前に立つと、とたんに身動きができなくなる。一指のかすかな動きが波紋をよび、すべてが無に帰するような心地がし、息を殺してじっとしていた。
 観音さまは、今回も不動だった。不動の御姿には内容の充溢がある。
 時の経過とともに鎮まり、「汚れちまつた悲しみ」のままに、救ってくださるような気がしてならなかった。
 御本堂と観音堂とをつなぐ廊下の壁面には、土門拳の4枚の「十一面観音像」の写真が掲げられている。真に迫るものであり、凄味さえ感じられる。

◆「一休亭 彦根本店」
「近江牛サーロインステーキ(塩)ハーフ」をいただく。清潔な店だった。
 今回にかぎっては、少しはまともな食事をしようと心がけた。

今回は「JR 高月駅」前にある、
◇「十割蕎麦 坊主bar 一休」
は、素通りした。
 湖北で栽培された、籾(もみ)のままの蕎麦の実を挽き、打った蕎麦は、ほんのり甘く、手作りのログハウスでの営業と、手抜かりはない。「坊主」の家族しての店である。

◆「PIERI MORIYAMA」
 びわ湖大橋東詰に位置する、ショッピングモールの一角にある、
◇「守山湯本 水春」
にて入浴。

◆「セブンイレブン 琵琶湖大橋西口店」
 車中泊。