TWEET「紀行文」

 紀行文が連なった。
 紀行文は簡潔に書くに尽きる、と思っている。感情の表出を抑え、事実を連ねれば、そこに自ずから、「間」も「含み」も「余情」も生じるだろう。
 私にとって紀行文を書くとは、かけがえのない作文の練習になることを理解した。
 世の中は平明で美しい。
 明るくカラッとした文章こそが達意の文であるといえよう。もう若くはない。若くもない者が、人為を、作為を弄ぶのは見苦しい。
 旅が続いた。これが間断なく続けば本物である。それにしても、生き急ぎすぎているような気がしてならない。