「2021年 読書事始め」

 2021/01/07 の昼過ぎに叔父の訃報に接し、その翌日、翌々日には通夜式、葬儀に参列しました。享年87歳でした。読経を音楽を聞くように聞いていました。
 2021/01/10 には成人式に参加し、また式後には後片づけを手伝いました。成人式を還暦の通過儀礼と位置づけていましたが、来賓の方々、また祝電の冗長な挨拶に辟易し、思いはかないませんでした。
 そして、その翌日には「ラグビー大学選手権決勝 早稲田大学×天理大学」を、テレビのない私は、ヤマダ電機で観戦しました。65inch の大画面で見る 4K放送は鮮やかで、迫力がありました。ボールの支配率が得点(28-55)を左右した試合でした。試合巧者の天理大の活躍ばかりが目につきました。終了間際の早稲田のワントライワンゴールが救いでした。

2021/01/05 に注文した以下の3冊が、2021/01/07 に届きました。
◇ 井筒俊彦『意識と本質 ー精神的東洋を索めてー』岩波文庫
◇ 井筒俊彦『意味の深みへ ー東洋哲学の水位ー』岩波文庫
◇ 井筒俊彦『コスモスとアンチコスモス ー東洋哲学のためにー』岩波文庫
 元号が改まり、新年を迎え、井筒俊彦を、手元にある全集本ではなく、新たに岩波文庫で読もうと思いそろえました。
 大学選手権後の夕闇迫るころを、今年の読書事始め、としました。
◇『コスモスとアンチコスモス ー東洋哲学のためにー』
「事事無碍・理理無碍 ー存在解体のあとー」
を読み終え、いま、
『意味の深みへ ー東洋哲学の水位ー』
「意味分節理論と空海 ー真言密教の言語哲学的可能性を探るー」
を読んでいます。幾度目かの読書で理解が思いのほかはかどっています。
 慶應義塾大学出版会さんの全集本よりも、岩波文庫の方が私の肌には合っているのかもしれません。いたって軽薄ということです。
 井筒俊彦の精緻な哲学の文章に触れるのは愉しく、読み継ぎます。先を急ぎます。