シリーズ授業「What is the most important of all things?_02」

 今年もこの季節がやってきました。
 東京書籍の中学校二年生の英語の教科書、『NEW HORIZON 2』で、比較表現(同等比較・比較級・最上級)を学習し、章末問題の「やってみよう」に以下の練習問題が載っています。
◇すべてのものの中で何がいちばん大切ですか。
◇What is( )( )( )of all things?
 答えは、the most important ですが、せっかくですので、毎年この問いに対する子どもたちの答えを聞くことにしています。今年は、「Love and Peace」との答えがはじめに返ってきて、意表をつかれました。その後は、毎年お約束の「money」「maney」のオンパレードです。どこで覚えたのか、「Money,money,money」と歌い出す子もいて、こちらにも面食らいました。
 そして、私は黙って、
Love is.
と板書しました。
「love ってなに?」
と、聞かれたときにはさすがに驚きましたが、
「愛ってなに?」
という意味だったのでしょうか。
ほとんどの中学生は「愛」を恋愛感情としか解していませんので、たとえば、親が子を思う気持ち、友達を見やる優しい目、障害のある、またお年寄りの方たちを見守るあたたかな眼差し、これらもかけがいのない立派な「愛」です、と言って、「愛」についての話にキリをつけ、次の問題へと進みました。
 「愛」についての授業を、ほんの数分で終わらせてしまうのはさびしいかぎりですが、今年も「愛」についての薄っぺらな授業に終始しました。

以下、
シリーズ授業「What is the most important of all things?」
です。