TWEET「最後の晩餐といい、白鳥の歌といい」

「繰り返して言おう。本当に、死が到来すれば、万事は休する。従って、われわれに持てるのは、死の予感だけだと言えよう。しかし、これは、どうあっても到来するのである。」
『本居宣長』(32頁)

 小林秀雄の凄みのある文章です。鬼気迫るものを感じます。やがて、すべての人・もの・こと、との別離のときがやってきます。「万事が休する」ときが訪れます。自覚のある今、責任のある今を過ごすこと、「さようなら」と身を引くときの、引き際の覚悟を、小林秀雄は、私たちに迫っているのだと思います。

「神には過去もなければ未来もなく、神は「永遠の今」という時間の表現者である」といった内容の文章を読んだ記憶があります。神に過去もなく未来もなければ、私たちに過去や未来があるはずもなく、神は「永遠の今」の表現者ですが、私たちに与えられた時間は有限です。