東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」その五


はじめに中村雅俊さんが歌われ、そしてそれは、さとう宗幸さんへと歌い継がれ…。十年ぶり、二十年ぶりに、あるいはそれ以上の年月をおいて拝見した出演者の方たちが何人もいらっしゃいました。インターネットで検索してはじめて、名前と顔が結びついた方たちもいらっしゃいました。時の刻まれた顔をただ茫然として見つめていました。人の老い、ということを思いました。人の老いから人の死への道のりは遠いものではありませんでした。また、祈りということにも思いをいたしました。

中村雅俊さん
「真っ白な 雪道に 春風香る」
はじめてテレビで拝見したとき、私は中村雅俊さんの首元ばかりに目をやっていました。首元に感じられる老いを悲痛な思いで見つめていました。

新沼謙治さん
「花は 花は 花は咲く」
それは新沼謙治さんについても同じことでした。首元にどうしようもなく老いを感じ、人の老いということに思いをいたさざるをえませんでした。

千昌夫さん
「花は 花は 花は咲く」
梅沢富美男さん
「わたしは何を残しただろう」
千昌夫さんと梅沢富美男さんは、インターネットで検索してはじめて、名前と顔が結びつきました。梅沢富美男さんの今の顔と、「夢芝居」を歌う当時の姿とは容易には結びつきませんでした。

秋吉久美子さん
「傷ついて 傷つけて」
何度拝見しても、女子高生のような感じを受けます。年を重ねるたびに、秋吉久美子さんは若返っているのでしょうか。